パソコンよもやま

買ったその日に・・・なんで?

もう何年も前の話だ。私が初めてDOS/V パソコンを取得したのはいつごろだったかな?ともかく秋葉原で半日かけて物色、購入したときのことだ。当時は自作パソコンなどマニアの酔狂な域に達していないのはもちろん DOS/V はド初心者だった私、マニアライクな店は当然パスして平気で市販モデルを購入したりしていたものだ。

当時のパソコンはまだまだ恐ろしく高価で 1セット20万はしただろうか、ともかく商談成立させた私は“すぐに、今すぐに”使いたくてしかたがない。しかし、15型ディスプレイ + 本体・キーボード の構成とはいえ、段ボール箱2ヶしめて25kgぐらいはあったにちがいないブツを宅配送を断り、手持ちで電車お持ち帰りをしたいといったところ、店員の驚いたことといったら!

“お客さん、無理っす。。。”
あぜんとする店員を後目に強引に梱包させた私、ともかく店員に見送られながら、右手に本体箱左手にディスプレイ箱をひっさげて、秋葉原駅方面にオッチラエッチラ、文字通り“地獄の行進”を敢行した次第であった。駅入り口で一休み、階段中で一休み、あがりきったら一休み・・・。二度とできない体験に違いないと今でも思う。あの時の腕の叫びは決して忘れない(笑)

なにはともあれ、自宅にやってきたのは、当時としてはエントリー機種としてはそこそこのIBM Aptiva E3J というモデル。ちなみにこいつは今でも現役で、我が家のファイルサーバなんぞを努めてくれている。さっそく梱包を解くと、段ボールとプラスチックの怪しい香り・・・続いてマニュアル類がドサドサ。“あ、これ全部読むのか・・・”ちょっと目が遠くなったが、さすがはエントリーモデル、とばし読みでもどうやら困ることはないらしい。絵ばっかりだし。

マニュアルをどうにか一読し、自宅ちゃぶ台にセットアップ!おもむろに Swiched ON!
画面は起動したもの、インターネットには繋がらない。どうやらプロバイダとかいう接続業者と契約しないと見えないものらしい。さて、どうしたものか・・・。“事前に調べる”ことがどんなに大切か知らなかった当時、ともかくIBMマシンということで当然のようにデスクトップに鎮座していた“IBM ネットダイアラー”でIBM(現在は撤退して存在しない)と契約してしまった・・・。

IDやらパスワードやら電話番号やら、やっとの思いで接続すると・・・。
“おぉ、これぞインターネット!”今なら間違いなく(藁)とかつきそうなコメントだが、初めて自宅で MS の webページを見たとき、本当にこのくらい嘆息したのだ。いままでは特別の場所で特別の方法でしかアクセスできない世界が自宅で目の前に展開されていたのだから!とりあえず、いろんなページをつらつら見ていく・・・。自分の知らない世界をじっくりと泳いでいく、ぐらいの気持ちだった当時はともかく楽しくって仕方がない。

“そうだ。この気持ちを誰かに伝えなくては!”迷惑行為であるのは明白、優秀なNetworkerなら間違ってもこんな事は考えないだろうが、当時はなーんに知らないタコな私、ともかく“湧き出る衝動”をどうにかしたかったに違いなかったのだ。どこかの webページにメールでも送ろうかと考えたが、これはいくらなんでもアレゲなので、お決まりの知り合いへの“開通メール”でも送ることにした。

基本操作はすでに他で修得済みだ。どうということもなくスイスイ・・・いかないぞ!?
なんだか動作がおかしいし、あげくに“赤バツ”のアラートが。どうやらおかしな事をしたようだ。私がなにかしたのかな?マニュアル通りの作業をしただけなのだけれど。ああ、よく見たら“インターネットへの接続口”が2系統あることが問題らしい。(そんなことは1つも言及してないぞぉ)それでは一つは取り除いて・・・あぁ、ますます壊れてしまった!元に戻るどころか大変なことになってしまった。。。

サポートセンターに電話するも結局原因不明、仕方ないので最初からやり直す顛末に。
買ったときに戻すだけだから、ある意味楽だわなぁ〜との思いと、買ったその日に元通りに戻すのかというトホホ感が交錯した、なんとも情けない自宅パソコン1日目であったものだ。

蛇足だが、翌月の請求書をみて目の玉が飛び出したのはいうまでもない。私が契約したプロバイダはバリバリのビジネスユース、庶民感覚とは遠く離れていたのである・・・。

Modified on 2002/01/14

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いろいろ欲しがるお年頃

とりも直さずインターネットとやらの海に船出した私だったが、webページを見るだけの暮らしにだんだん飽きてきてしまった。掲示板に何かかいてもすぐに返事が来るわけじゃなし(そう考えると2ちゃんねるはすごいとしかいいようがない)、自分でコンテンツを書くにはあまりにもものがわからなかった(確かにいまでもこれはそうだ(笑))ゆえ、とりあえずネタ集めでもしてみようか、という按排になった。

こんな事をいうと、どこぞの割れずから怪しいファイルをGetすることを想像する読者もおられるかもしれない。ところが私はそんなところがどこにあるのか、それすら分からないしよーもない初心者だったのである。そんな初心者でも毎日ソフトを使い込んでいくと、そこはかとないもどかしさや、よく分からない“不正エラー”と立ち向かわなければならない。放っておくとますます精神衛生に悪いことになりそうだ。そこで、いったい世の中にどんなソフトがあるのか、どんな使い方をするとイイ感じなのかを探ってみることにした。

まず検索。今でこそGoogleなんて便利ですばらしい検索エンジンがあるが、当時はそんなものはなかったしあったとしても全く使いこなせない力量だったわけである。“and 検索? or 検索とは?”すべてがこんな調子だったから、Yahoo! Japanですら使いこなすなんて無理であった。窓の杜なんてところも、どのソフトがどんな目的で作成/利用されてるのかさっぱりわからない。それでもようやくNetscapeからNetscape4.5ブラウザ(当時最新)とRealNetworkからRealPlayerG2(当時最新)をGet! 確かになかなか使い勝手は悪くない。というかこれがないと見れないコンテンツがあるぞ!勝手はよくなったがエラーはどうするんだ?確かMicrosoftサイト内に Windows Update というソフトをくれるところがあったな・・・。

余談だが、今でこそ常時接続の恩恵を受けているものの当時はダイアルアップ、それも36kbps 程度の速度ときてはわずか10数MBのファイルをダウンロードするにも、深夜ですら1時間はかかってしまう。こんな状況でめげずによくやれたもんだ。もちろんいつもイライラはしていたが。ちなみに最初の月から、接続時間は200hourを軽く突破していた(笑)

さっそくWindows Updateに行ってみると、確かにいろいろあるようだ。
が、多くはセキュリティパッチ関連とか、ゲームとかあんまり興味をそそるモンはなさそう・・・。ん? ひとつみょうちくりんなソフトがあるな。Internet Explorer Beta版か・・・。
なになに、“このアプリケーションは初級ユーザー向けではありません。取り扱いには十分ご注意ください。”。あっそう、Beta版って半製品のこと?よくわからんけど初心者は使うな、ってことなのね。そういわれると使ってみたくなるのよね・・・。

よせばいいのに、これをインストールしたがため、何度リカバリーを行ったことか。もちろんこのBeta版のせいじゃなく、挙動がおかしくなっても対応ができなかったオーナーのせいなのだが。いまでも“トラブルシューティングに時間をかけるぐらいならリカバリがベスト”はある意味金言だとは思うものの、これではコンピュータのトラブルに強くなることはできない。読者諸氏はこんなときこそチャンスと思って、“いじくりたおして”みるといい結果が生まれるかもしれない。手間とお金は別にしてね(笑)

Modified on 2002/01/14

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NetNews にクビを突っ込む

Windows を扱い出すと、どうしても避けられない(?)トラブルやプロブレムの類で頭を痛めることが多いと思うところだが、諸氏はどのような方法で問題を解決されておられるか?オーソドックスにWindows FAQのようなwebサイトで思い当たる事例を検索されるのだろうか?確かに既出のFAQであればこういったところはすこぶる有用だ。しかし既存に知られていないトラブルの類なら、こういったところと平行して NetNews(ニュースグループともいう)で先達のパワーユーザに直接聞くのが心強かったりするものだ。

NetNewsをご存じない方のために少し説明しておこう。
NetNewsとはパソコン通信の電子会議室 に多少似ており、いろいろな話題に応じて細分化されたニュースグループ に対して、NNTPプロトコルと呼ばれる通信手段でNewsサーバ(大抵のプロバイダには備えられている)に購読者 自身が記事(article)投稿(post) することで話題が提供される。最初の投稿に対する意見や反応はその記事に連なる形でフォローアップ(Follow-Up)投稿されることで議論(会話)が進んでいく。
ここだけ見ると内容限定のツリー式掲示板の集合体ともいえなくないが、掲示板のように特定のリソースに対して全員が書き込み/読み出しするのではなく、各Newsサーバ間で記事の配送を行うことで世界中のNewsサーバに自分の書いた記事が配送される仕組みだ。利用するためには、NewsReaderと呼ばれるツールが必要だが、WindowsにはOutlook Expressというメールソフトにこの機能が組み込まれているので、これを利用することですぐに購読が可能だ。詳細は超初心者のためのネットニュース入門のようなところをご覧いただければおわかりになると思う。

話を戻すが、筆者は初心者&検索下手だった当時(いまでもそうなのだが)、上記FAQサイトのようなものを知らなかったところにきて、以下の問題の解決方法がどうしても分からなかったため、思い切って当時の唯一の情報入手機関(?)だったNetNewsで情報を聞き出そうと思ったのであった。

SFCでエラーが出る“user.exe”の復旧方法は?

Windows 98 の System File Checker でチェックしたところ“user.exe が壊れている” と表示されるので、これを復旧させたいのですが、リカバリーCD-ROMではうまくいかないようです。どこが誤っているのでしょうか?

SFC = System File Checker とはWindows 98 で装備されたシステムファイルのチェック用ツールであり、これを用いると何らかの原因で破損してしまったシステムファイルを検出し、オリジナルのシステムファイルと交換することが可能なツールなのである。user.exe はWindows のGUIを構成するのに必要なファイルであり(厳密には16bit用)、これが壊れたと表示されて大変心配になったというのが、本意である。

まず最初に気をつけるのは、やはり言葉の使い方 からだ。こちらは質問者、しかも不特定多数の識者へのお願い であるのだから、一般社会レベルでの日本語はきちんとしなければならない。ところが私はそれにかまけてしまったのか、いくつかの情報の掲載を怠ってしまった。“必要な行為(この場合は記述)を行わない”場合は厳しい指摘がある のもNetNewsならではの特徴である。ユーザ間の互助努力 が前提条件になっているNetNewsのコミュニティにおいて時として現れるカン違い“ユーザサポート希望”君 をたしなめる事も時として必要なのだ。

投稿時に必要な情報

  1. 知りたいことはなにか?
  2. マシン構成やシステム環境はどうなっているか?
    ・コンピュータの機種名または各パーツの構成
    ・利用OSおよびインストールされた主要なアプリケーション名
    ・ネットワークの問題の場合はコンピュータ間のネットワーク構成
  3. どんなことをしたらその問題が起こったか。その問題が起こる直前に何か行わなかったか?
  4. OSなどからエラーメッセージは表示されたか?あればその全文をそのままで。
  5. 解決のために何か操作(行動)は行ったか?あればそれを詳細に。
  6. 該当しそうな資料(webや書籍類)のチェックは行ったか?それを試して見た結果は?

本来であれば、以上の記述がなされていないと、たいてい叱られる or 無視される のどちらかとなってしまうことが多いようなのだが、私の場合はたまたますぐにフォローがついたのであった。投稿してから約半日、記事の内容(の希薄さ)からいえばこれは早いといわなければならない。回答者は極めてシンプルに、必要最小限&簡潔明瞭な解答を書いてくれた。

Re:SFCでエラーが出る“user.exe”の復旧方法は?

以下の方法で解決できます。
DOS コマンド で Win98 ディレクトリ に行き、extract コマンド で必要ファイルを解凍・上書きコピーする。

解説しよう。これにはまず、DOS Prompt モードで(Windows 上ではなく) cd コマンド を使ってWindows 98 用システムファイルを圧縮したcabファイル が置かれた\Win98\というCD-ROM上のディレクトリにカレントディレクトリを移動する。DOSというのはごく軽いOSの一種でWindows 出現以前のDOS/V標準のOSといってよい。DOSシステムでは何かのファイルを実行する場合、そのファイルが置かれているディレクトリと呼ばれる“場所=階層”に操作上のポインタを移動しないとそのファイルを扱うことができないのだ。ディレクトリを移動させることを“行く”と表現したわけだ。そして extract とはcab型圧縮ファイルを展開するコマンドだ。cabファイルに格納されたuser.exeを元々のuser.exeのあるディレクトリに展開すれば、上書きされてメデタシメデタシということだ。

ところがここで、先ほどの“必要な情報を提示しない”弊害がさっそく現れた。回答者の想定した環境は、一般的なWindows98 パッケージ版での CD-ROM インストール だったのだが、筆者の環境はいわゆるメーカ製リカバリーCD-ROMでの運用だったのだ。ご存じの方も多いだろうが、Windows のシステムファイルはよく書き換えの必要があるため、必要時にCD-ROMパッケージを要求することがある。OSを店頭購入すれば、CD-ROMメディアを挿入してやればOKだが、メーカ製プリインストール版の場合はCD-ROMはリカバリー専用で、Windowsファイルの読み込みには利用できない。この不便を解消するために、大抵の場合はシステムパーティション内にパッケージ版CD-ROMと同じ内容のファイルがコピーされており、それで代用をするのである。メーカにもよるが、大抵は C:\Windows\Options\Cabs\ といったディレクトリに格納されている。この差がさっぱり理解できなかった筆者は、間抜けな質問をしてしまう...。

Re:SFCでエラーが出る“user.exe”の復旧方法は?

解答いただいてありがとうございます。
が、当方初心者 のため、以下のコメントの意味がわかりません。よろしくお願いいたします。


> Dos コマンド で Win98 ディレクトリに行き

ここで筆者はさらに間違いを犯してしまった。必要な記述をするのは当然として、必要ない記述は行わない のも大切なことだ。ここで“初心者” と書いているが、熟練者から見れば、質問内容から容易に連想できる話である。これ自体はなんの内容も持たないが、投稿者の中には“初心者なので、不作法は大目にみてね”の意でこの単語を利用するケースが少なくなくて、真意を誤解される可能性がある言い回しだ。もちろん、必要な自分の環境を書くことも行わなかった。これは本来なら大チョンボな話である。が、回答者は親切な人物で、CDコマンドの存在やextractコマンドの利用方法、展開するべきcabファイルのファイル名など、事細かに解答いただいた。しかし、当然の事ながら大事なところで話がかみ合わず、結局以下のサマリ(要約)を私が投稿してスレッド(1つの話題) は終了した。

Re:SFCでエラーが出る“user.exe”の復旧方法は?

いろいろお教えいただきありがとうございました。
が、結局CD-ROMからはおっしゃるファイルが見つけられなかったので、同じファイルがある別のディレクトリ(C:\Windows\Options\Cabs)で実行しました。
念のため、SFCで同じディレクトリで復元し直したところ、“壊れた”表示は出なくなりました。

NetNews では、質問者は必ず解答に対しての謝辞 とともに、その内容を実行した結果または自分が解決した方法の要約(Summary) を投稿しなければならない。これをマナーという人もいるが、私は義務に近いものだと感じている。合理的な結論を導くためには、文意をぼやけさせる可能性をはらんだ“謝辞”は不要であり、害悪でさえある と主張する人もいるようだが、これはちと勘ぐり過ぎのきらいがあるかもしれない。私の初投稿はかくのごとしだが、今思ってもちと恥ずかしい心持ちがする。NetNewsデビューを目指す(?)諸氏には何かの参考になっただろうか?ベテラン投稿者諸氏には素直に笑いとばしていただければ幸いだ。誰でも最初はそんなもの...なんて開き直るには、まだまだ修行が足りないとは重々自覚はしているけれど(笑)

Modified on 2002/01/14

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